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導水瑣言　岸田吟香自筆書寫本（二五歳）　楽善堂主人寫　安政五年春三月寫

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『導水瑣言　岸田吟香自筆書寫本（二五歳）　楽善堂主人寫　安政五年春三月寫』はセカイモンで336a2から出品され、340の入札を集めて02月10日 3時 39分に、79200円で落札されました。即決価格は79200円でした。決済方法はに対応。和歌山県からの発送料は落札者が負担しました。ＰＲオプションはストア、取りナビ(ベータ版)を利用したオークション、即買でした。

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■商品詳細

【書名】導水瑣言岸田吟香自筆書寫本（二五歳）

【巻冊】半紙判一册

【著者】東郭和田先生口授

【成立】安政五年春三月寫

★ 文化二年九月／拷亭源之熙序

★ 30丁・少虫

★ 末尾ニ「安政五年戊午春三月冩焉／楽善堂主人」「楽善堂／書画之記」

朱印。楽善堂主人ハ後ニ日本藥業界ノ大立者トナッタ岸田吟香。

★ 刋本寫シデハアルガ若キ頃ノ岸田吟香ノ自筆書寫本デアル。吟香ハ安政四年二四歳デ藤森天山ニ入門スルガ、安政五年、安政ノ大獄デ天山ガ幕府ニ捕ラエラレタタメ吟香ハ幕府ニ追ワレ上州伊香保ニ逃レタト云ウ。

★ 文久三年四月、眼ヲ患イ箕作秋坪ノ紹介デヘボンヲ訪ネル。ソノ後、ヘボンガ當時手ガケテイタ『和英語林集成』ノ編纂ヲ手傳ウヨウニナル。

★ 『和英語林集成』ノ題名ハ吟香ノ銘々トサレル。慶應二年『和英語林集成』ノ印刷刋行ノタメニヘボント上海ヘ渡航、翌年五月マデノ九ヶ月間、美華書舘デ印刷校訂ニツトメタ。シカシ美華書舘ニハ片假名活字ガナカッタタメ吟香ノ版下デ活字ヲ鑄造シタト云ウ。歸國後、ヘボンヨリ處方ヲ教授サレタ眼藥「精錡水」ノ販賣ヲ始メタ。

★ 明治六年、東京日日新聞ノ主筆トナルガ明治一〇年九月ニ新聞社ヲ退社シテ銀座デ藥舗「楽善堂」ヲ開業。藥業ニ専念シテ成功ヲ収メ、上海ニ楽善堂支店ヲ開クマデニナッタ。本書ニヨリ安政期既ニ「楽善堂主人」ト號シテイタコヲ裏付ケル。

★ 明治五年、卵カケゴ飯ヲ食ベタ日本デ初メテノ人物トサレル。近年登塲スル機會ガ多クナッタ五代友厚ノ生死ヲ左右シタ大恩人デアル埼玉縣羽生出身ノ清水卯三郎ト、横濱居留地デヘボントジョセフ・ヒコ（濱田彦藏）ヲ手傳ッタ岸田吟香ノ功績ハ注目スベキ。卯三郎ハ日本ノ齒科學ニ功ガアル。コノ二人ハホボ同世代デモアリ直接ノ接觸ハ定カデハナイガ、共通ノ先達デアル箕作秋坪ヲ介シテ交友ガアッタカモシレナイ。